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10月 『伝光録』より~諸仏の妙法~

妙法 仏教の教えとは

10月になりますと暑さも和らぎ、食の彩も増え、夜空の月は美しく、心地のいい風が吹く過ごしやすい環境へとなりました。
曹洞宗のような禅宗では自然の移ろいやあり方から仏様のみ教えを見出す僧侶が多く記録に残っております。
そこから、仏教の教えとは何かを説く数多くの言葉や逸話も残っています。
今回はその中の『伝光録』という祖録より、仏の教え(妙法)を示す文章を紹介します。

『器に随う水の如く、物に倚る空の如し。 執れども手に満ることなく、探れども跡を得ることなし。 即ち是れ諸仏の妙法なり。』

この文章の意味は、「器の形によって変える水の如く、姿を変える雲が浮かぶ空の如く、取ろうとしても手でつかむことはできず、その形を跡として残せることもできない。すなわちこれがみ仏の教えである」である。
仏教ではみ教えを自然から見出すと言ったように水や空気、或いは風のようなものと考えられています。
ありとあらゆるところに行き渡り、普段は意識が向かないけれどもなくてはならないもの、これが妙法であると示しています。
これはつまり誰もが妙法に触れることが可能であり、突き詰めると我々自身がその自然の一部であることを感じることができるそうです。
そうした自然の一部である「自身」が日常の精進によって、一歩ずつ過ごす日々の積み重なりである存在という境地を説いています。
壮大なお話ですが、生きとし生ける者すべてが尊いので決して特別なものではありません。
この教えは皆様の歩みを示すものではなく慎重にさせるでしょう。
毎日の生活をしっかり歩んで参りましょう。